ブチイモリ


ブチイモリ(Notophthalmus viridescens viridescens )

Notophthalmus属は
  N.meridionalis(ブラックスポットイモリ)  N.perstriatus(ストライプドイモリ)  N.viridescens(イースタンイモリ)からなり、ブチイモリはN.viridescensの基亜種で、亜種に  N.v. dorsalis(キレスジイモリ)  N.v. louisianensis(セントラルイモリ)  N.v. piaropicola(ペニンシュライモリ)が知られる。ブチイモリは何十年も前から輸入があるのに対し、他の種はほとんど入荷しない。まあマニアックだよね。

本種は水棲種なのだが陸にもよくあがる。特に飼育温度が高いと陸棲を好む傾向を感じる。25℃ほどの飼育が良さそうだ。入門種扱いされることも多いが飼育は難しくはないがアカハライモリほど簡単ではない。

繁殖期には雄は尾が側扁し、後肢が肥大する。

腹部の画像

廉価でナメられやすいイモリだが、腹部はなかなか綺麗

左画像は雌。
繁殖行動は雄が後肢で雌の首を絞める形で泳ぐ。
(雌が苦しそうで子どもの頃無理に離した事有)

卵は1粒づつ水草などにたたんで産み付ける。

ブチイモリ幼生

変態間じかの幼生。5月頃産卵し、9月頃変態する。

幼生形態の時は他の幼生と変わらず、イトメ、冷凍
赤虫などを食べる。


ブチイモリ上陸幼体

成体のサイズが小さい為、上陸幼体のサイズも小さい。
ブチイモリの幼体は赤い体色になりレッドエフトと呼ばれるが上陸直後は成体と変わらない体色。成長にともない陸生傾向が強くなり皮膚が乾燥してくると赤くなってくるのだろう。

サイズが小さいので餌を与えるのは非常に困難。しいて与えるならばトビムシ等の極小な虫になる。コオロギのピンヘッド、イトメも無理。土壌生物の豊富そうな土を取ってきて上陸個体を入れてしまったほうが手がかからない。

飼育環境

水深10cm程水を入れて石と産卵用の水草(模造品)
を入れてあるだけ。

ショップで売っている時点で陸に上陸している場合、
購入後すぐ水に入らないケースが多い。そうなると
しばらくアクアテラに水槽をセットし、陸生種を飼うような
かたちで飼育することになる。餌は陸生時には
小コオロギ、活赤虫、ハニーワーム小など生餌の
小さいものを与える。

水中生活時はイトメ、冷凍赤虫を食べる。

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