ファイアーサラマンダー


ファイアーサラマンダー
(Salamandra salamandra salamandra )


基亜種と呼ばれる種で最もよく見かける。東ヨーロッパの広域に分布しだいたいはウクライナ産で入荷することが多い。

ファイアーサラマンダーは亜種で分布国が重なるものが多く、採集場所が特定出来ない場合種の特定が難しい。一方で特徴のある亜種もいてコレクション性が高い為か人気がある。

完全陸棲種で卵でなく幼生を出産する。飼育は簡単・・と解説される事もあるが低温を好み人工餌に餌付きづらいのでそう簡単では無いと思う。(他の亜種よりは強い)

餌はコオロギを中心とした虫系、ナメクジ等を好む。ハニーワームも食べるがあまり好物では無さそう。


ウクライナ産で入荷した個体

?マークのような模様が出ている個体も多い。

スロベニア産で入荷した個体

ウクライナで入荷するものと特に違いは見られない。
背面の模様は様々で途切れたストライプの個体も
いてS.s.terrestrisのように見える個体もいる。

求愛行動

雄が雌の下に潜りこみ前肢で雌の前肢を担ぐ。サラマンドラ属に多く見られる行動で雌の下顎にフェロモン腺があるのか雄.の頭頂部に腺があるのか不明だが頭部を擦り付け雌の発情をうながす。

体を重ねる事で雄雌の総排泄腔の位置が近くなり、雄は精子を落とすと雌の体を横にづらして受精率をあげようとするようだ。
飼育環境

本種はシェルターからよく出てきて動き回るがシェルターは必ず必要。特に導入直後ではシェルターが無いと落ち着かず餌も食べない。

水入れは特には床材で湿度調整すればいらないが常設した方が不意な乾燥や出産場所として使える。

床材はヤシガラを使用しているが雑菌が繁殖するので月に1度はまるごと交換する。サボるとすぐに感染症を引き起こす。どんな床材でもマメな清掃が必要だ。

ファイアの中では高温に強い方だがそれでも最高温度25度ぐらいまでが無難。クーラー無しでの夏場の飼育はややキビシイ。高温飼育は飼育者の都合以外何もいいことは無い。

ファイアーサラマンダー幼生

出産後2日目の幼生。(2005年8月5日生まれ)

体には薄くまだら模様があり、目が大きいのが特徴。
全長2cm程。サイズが大きいので最初からイトメをほぐしたものを食べることが出来る。

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