イシヅチサンショウウオ


 
イシヅチサンショウウオ(Hynobius hirosei)

四国に分布。四国に分布する本種の中でも剣山系と石鎚山系(東西)で多少の変異が見られるようだ。

かなり大型の種類でフトミミズ、イエコオロギLでも平気で食いつく。餌には非常に貪欲で高密度で飼育すると噛み合う。

紀伊半島から四国を経て九州に棲息するオオダイガハラサンショウウオを紀伊個体群をオオダイガハラ、四国個体群をイシヅチ、2010年現在九州の個体群をオオダイガハラSPとし、祖母、天草、大隈等これからも再分化される可能性がある。
(2020年現在上記の通りに分類されている。九州個体群は3種へ分類))

イシヅチサンショウウオの頭部

頭骨の構造から以前は独立種にされていた。

頭部が大きいので20cmぐらいのフトミミズもドタバタとひっくり返りながら飲み込んでしまう。

サイズの比較

画像中央の小さいサンショウウオはトウキョウサンショウウオ成体。比べてみるとその大きさが分かる。

左の個体は白っぽく、陸生時より水生の状態で薄い体色の事が多い。この個体は陸生時も色が薄い。

イシヅチサンショウウオの卵嚢

卵嚢は源流の沢岸寄りや通水が良い緩やかな流れがある場所へ産卵する。卵膜も大きく大型の個体の卵嚢では2列に並んでいる。

左 剣山系の斑紋を有する幼生 右 高知産越冬幼生

右幼生は紀伊の個体群に似るがツメの有無で判別出来るようだ。
左の斑紋幼生はずっとブチの幼生と思っていたもので、成長に伴い斑紋は消滅する。斑紋型や黒地に白いスポットが入るもの、右画像のような個体と幼生期にバリエーションが見られる。

飼育環境

本種は乾燥に非常に弱いため、外部フィルターでシャワーしている。水槽は90cmを使用。3分の1を水場にし、水深25cm程。砂利の下にザルで底上げしてある。画像の石の下に隙間を作ってあるので普段はそこに隠れていて夜這い出してくる。冬は水中の石の下にいる事も多く、そういう個体には活赤虫を与えている。

冷涼な所に生息している為、冷却装置は不可欠。夏でも上限23度ほどにとどめたい。

繁殖は他の流水性種同様大変難しい。1度産卵した事があるが受精していなかった。止水性種と比べると飼育下では受精率もよくない。


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