フランスファイアーサラマンダー


フランスファイアーサラマンダー
(Salamandra salamandra terrestris )


フランス、スペイン、ドイツ等広域に分布するストライプ模様が美しい種。90年代前半はファイアと言えば本種だったが最近は滅多に入荷しなくなり基亜種Salamandra s salamandraがかわりに入荷するようになった。

飼育はやや難いと思う。基亜種と比べ最高温度は低く23℃を越えると調子を崩し皮膚に感染症をひきおこし易く急激な温度変化にも弱い。分布が広い為、差はあると思うが出来れば20度前後の温度がいいと思う。掃除はマメに。

飼育環境がよければ餌食いは悪くなくコオロギやワームなど何でも食べる。

左の個体は鼻孔付近に朱色の模様が多少混じっている。 

バルセロナ産の個体

ストライプ模様だけではなく一見して基亜種と区別がつかない個体群も多い。

この個体は幼体から飼育したものでピンセットから直接餌を食べる。左画像はハニーワームを食べているところ。成長は早いので幼体から育てた方が餌の面では苦労はない。

以前はS. s. hispanica とされていた個体。

90年代に導入した個体

鼻孔から尾にかけてほぼ途切れなくラインが入っている。この程度の個体は普通に入荷されていた。

広範囲に生息していて全ての国が規制している訳ではないがほとんど入荷しなくなってしまった。

ラインが途切れる個体

模様は縦に並んでいるが途切れている。
鼻孔から逆V字に模様の入る個体も多い。

スペインの有尾マニアが我が家に訪問した時に、おみやげに頂いたフランスの一部に生息するという赤系の個体。上陸幼体で頂いたが13cmほどに育った。大きくなっても色あせず美しい。

飼育環境

他の亜種に順ずる。
通常陸場はこれの2倍は欲しいところ。

   
 2014年繁殖の様子  出産数27匹 2014年2月
   
  成長した幼生 2014年5月  変態間近の個体 2014年5月
   
 2014 5月3日変態直後  2014 6月21日 体色が落ち着いた幼体達

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