アブサンショウウオ


 
 アブサンショウウオHynobius abuensis

島根県津和野町から山口県阿武町、萩市、山口市周辺に分布する。
2019年のカスミサンショウウオ群の細分類で記載されたサンショウウオ。

標高150mから970mの山林に生息し2〜3月に湧水の溜りなどに産卵する。

全長12cm程で頭が大きく、四肢(特に前肢)や尾も長い為、より大型に見えて
所謂カスミとはだいぶ違う印象を受ける。尾には黄色の斑紋は表れない。
繁殖期の雄の尾はあまり側偏しない。


 同一箇所でも体色がだいぶ違う。手前の個体は地衣状斑紋が顕著に出てる。

 
 尾の側偏はあまり広くならない。この個体程度が最大だと思われる。

 
 枝に産み付けられた卵

 
 卵は水中の枝などにぶら下がるように産卵する事が多い。

 
 本種は卵嚢の外皮に条線がある。

 
  幼生 大型で頭も大きい

 
 他の止水性種が4cm前後なのに対し本種は変態幼体も大きい。

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