ベルコッサスイボイモリ

 
ベルコッサスイボイモリ (Tylototriton verrucosus )

中国南部からベトナムに分布

基準産地では体色は黒色、中国の分布域ではオレンジ色が強くなる。
中間地点では混在するようだ。
山地の林床部に生息する陸棲のイモリだが場所によっては水中形態が長く、水棲種と思われている。

乾いた場所が必要だが水場を設置したアクアテラリウム等で飼育する。
湿度が高いと皮膚病になりやすく、乾き過ぎだと干乾びる恐れがあるので調整が必要。

適温は15℃〜25℃ほどで、より高温でも大丈夫だが通気を良くし蒸れないようにする。
餌食いは良く、ハニーワームを好むがコオロギ等の小さな昆虫も追いかけて捕食する。
口元にイトメの塊を押し付けるだけでも食べるようになるので人工餌にもすぐ餌付く。

2019年にTylototriton属の全てがワシントン条約のU類に指定され、輸出国の承認がないと輸入できなくなった。


地域によって体色に変異が見られるが、繁殖期では
基本的に雄は黒ずむ。

繁殖はミナミイボイモリと同様に4月前後に始まり、入水期間は本種の方が長く、幼生は8cm前後と大きく育つ。


T.shanjingに似た容姿をもつがT.shanjingと比べるとアメイロイボイモリと言われるように皮膚の色がアメイロ(黒、緑、オレンジもいるが)の個体が多い。

後肢から尾にかけてのイボもT.shanjingよりも少ない事が多い。
T.shanjingはイボが4個の個体が多いが本種は2、3個の事が多い。
(2016年現在、イボの形状では区別出来ない事が分かっている)

飼育は他のTylototriton に順ずる。


 
 2020年6月 幼生 

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