ヒダサンショウウオ |
ヒダサンショウウオ (Hynobius kimurae ) 北陸、中部、近畿、山陰等の最源流部に生息する流水性種で1000m前後の山地に生息する。各生息地により体色やサイズに変異がみられ冬に越冬の為入水する事が知られている。 2018年に本種からヒガシヒダサンショウウオが分類された。県によっては2種が分布する事になる。 飼育は温度管理が必要で年間23度を越えないようにしないといけないので冷却装置が必要になる。 餌食いは良い種だが最初は活餌を与えないと食べてくれない。ハニーワーム、3令イエコが使いやすい。慣れれば何でも食べる。 |
兵庫県産の個体 背面の模様がレモンイエローで美しい・・私はこの個体群が日本で一番美しい個体群だったと思う。 しかし残念な事に砂防ダム建設により、この生息地は谷をまるごと潰された為、壊滅した。この生息地より下流の流域に幅何十メートルもある砂防ダムがいくつもあるがここまで厳重に砂防ダムを作らないとダメなのだろうか?いまさらだけど残念。まあ人命第一に異論は無い。 |
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抱卵している雌 雌は雄よりも全長が大きい事が多く、産卵のため水中に現われても産卵すると早々に山へ帰ってしまうのでタイミングを外すと見ることはできない。雌雄は大きさ以外に外見で判別するのは難しい。 腹部を裏返すと卵が透けて見える。 |
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雄個体 雄は雌が産卵を終えても次の雌の到来を待つ為産卵場所に留まり卵を守っているように見える。 画像左下に卵嚢が見える。 |
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生息地の様子(関西) 本種は標高1000m前後の深い谷の源流で産卵する。周囲の植生はブナの原生林が多く、スギの植林が多い源流ではあまり生息を確認することは出来ない。 |
ヒダサンショウウオの卵嚢 |
ヒガシヒダサンショウウオと比べ、卵嚢は丸まらない。 右の卵嚢は産卵直後の為、まだ膨らんでいない。 |
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