シリケンイモリ |
オキナワシリケンイモリ(Cynops ensicauda popei) 奄美、沖縄、渡嘉敷に分布。奄美のものは(C.e.encicauda)として分けられている。熱帯魚店などで売られているのは沖縄産で背面の模様が無いものから上画像のような模様まで様々だが派手な模様の方が人気はある。私は那覇の渋滞が嫌いで沖縄本島でちゃんと見たことが無いがヤンバルよりは南の方が模様の出る個体の出現率は高いらしい。 アマミシリケンは山地の湧き水、渓流の溜り、池などで多く見られる。金色の模様はほとんどなく赤いラインがでる個体が典型とされるが実際はほとんど無斑で黒いものが多い。特に山地の湧き水で多く見られた。 渡嘉敷島では水田地帯の家畜の糞尿が混じるようなドブ、山地道路沿いの配水マス(落ち葉が腐って臭い)で多く見られた。しかし山地渓流でも見られるらしい。現地の農家の人に聞くと「あぁ汚い奴ね」と言われるのも分かる。腹部の模様が本島産には見られない腹部中央にオレンジが集まるタイプがいる。 オキナワシリケンは知る限り30年も前から大量に採集され国内外へ輸出されておりだいぶ減少したようだ。なんらかの保護が検討されるかもしれない。沖縄本島の採集圧はキノボリトカゲでも分かると思うのだが本島では琉球列島で一番木の高いところに見られる。他の島は手が届くような高さにいるのだが、おそらく採集圧によるものだろう。 飼育法はアカハライモリと同じ。冬は水温がパトロン有尾類館のように5度とかだと死ぬのでヒーターを入れている。ものすごい愛情をもってシリケンを飼育するアメリカ人と知り合い、私も粗雑にシリケンを扱っていた事を思い知らされた。日本が誇る最高に美しいイモリである。繁殖も容易なのでCBのみがショップに出回るようにしたいものだ。 |
背面の模様は様々。無斑の個体も多い。 | アマミシリケン(C.e.encicauda) |
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