シセンイボイモリ |
シセンイボイモリ (Tylototriton wenxianensis) 四川省から 甘粛省の山地の林床に生息する。 キメアライボイモリの亜種とされてたり独立種にされてたりTylototritonとEchinotritonを行ったり来たりで分類がこれからも変わるのかもしれない。中国大陸のTylototritonは地域によってだいぶ外見も違っていてまるで別種に見える個体群も多い。実際別種なのかもしれない。 繁殖行動は水中で行われるようでその点ではEchinotritonと分けられるようだ。 飼育は他のTylototriton同様だが冬の低温には本種が一番弱いようで15度を下回ると餌をあまり食べなくなる。もともと食が細くハニーワーム以外はあまり食べない。イボイモリの仲間では動きが最も緩慢で素早い餌は食べれないが動きの悪い餌も食べない。 2019年にサイテスU類に指定され、輸出国の許可なく輸出が 出来なくなった。中国では以前より保護動物だったため 今後の輸入の見込みはなくなった。 |
Tylototriton属とEchinotriton属 Echinotritonは陸上で求愛、繁殖するがTylototritonは水中で求愛、繁殖する。完全に水中で産卵という訳でもないようで湿った水際等にも産卵する。本種は求愛は水中、産卵は陸上の苔と言われているが、おそらくは水陸両方に産むのではないだろうか?なんとなく中間的な存在。 背面はEchinotritonに比べ肋骨先端の突起が顕著でなく上から見ると3本のラインのよう。 |
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腹部 Echinotritonと全く同じカラーパターンで指先、総排泄腔、尾の下部にオレンジ色が出ている。 |
飼育環境 床材はヤシガラと観葉植物の土を混ぜたものを使用。あまりビショビショではダメだし、乾燥しすぎもダメで床材を触って湿り気を感じる程度にしている。補助的な意味で一部赤玉を使い湿度の高い場所を設置している。 ケージの大きさと飼育頭数によるが土の床材もかなり雑菌が増えるので月に1、2回は全部取り替えるようにする。 水場は設置しなくてもいいが繁殖は水中で行うようなので別に繁殖用の水槽をつくるようにする。 入荷の時点であまり状態の良い個体が少ないので出来れば餌食いを確認できた個体を選んだ方がいい。 |
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