トウホクサンショウウオ |
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トウホクサンショウウオ(Hynobius lichenatus
) 東北地方、新潟、栃木、群馬県に生息する。 地域によって体色の変異があり、後肢の指の形も異なる。 隠蔽種を含んでいると思われる。 飼育はトウキョウサンショウウオに似てはいるが、より高温に弱く、皮膚も繊細の為、冷房装置で低温(23度前後)にし、まめな清掃をした方がよい。 産卵場所は湿地や沼、田んぼ等の用水路、小渓流の溜まり等だが、共通して湧き水で構成されている場所が多い。 餌食いは大変よく、コオロギ、ワーム、ワラジ虫などの活餌はもちろんレプトミンやキャット等の人口飼料にもすぐ餌づくので餌の面では楽だ。 |
センザンサンショウウオHynobius senzanensis 2024年トウホクサンショウウオを3種に分ける論文が発表されている。 Sugawara et al(2023)Description of a New Species and Resurrection of a Previously Described Species from Eastern Japan . トウホクサンショウウオは広域に分布するので複数種に分化すると思うが精度は不明。 本種は仙台ー山形間より上に分布するとされ、頭文字をとった和名となっている。 体色は様々で卵嚢にはトウホク同様に縦の条線がある。 |
バンエツサンショウウオHynobius unanngso 上記で分化した種。 磐梯ー越後をラインとした頭文字より和名となる。 トウホク、センザン、バンエツともに体色は様々で本種も卵嚢に縦の条線がある。 |
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雌雄の比較 左画像、上が雄。下が雌。 腹部が大きいので雌と分かるが雄に比べ全長もやや小さく頭部も卵型で小さい。繁殖期でなくとも総排泄腔に雄は突起があるため判別できる。 |
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カラーバリエーション 上画像の個体と比べると体色が黒っぽいが採集地は同じ。生息する県により多少の特徴があるようだが、基本的には左画像のように黒褐色に青白色の細かい斑紋があるものが多い。 |
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トウホクサンショウウオとクロサンショウウオ クロとトウホクは生息地や分布する県が重なる事が多く馴れない人や亜成体では区別が難しいとされる。 本種の方が四肢がクロより短く前後肢を近づけるように伸ばすと指先がわずかに重なり、尾は全長の半分よりやや短く尾の先端は鰭状にならない。 |
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飼育環境 左画像は繁殖用に水面積を多めにとった状態で通常飼育の場合はもっと水深は浅く、水面積も少なくする。 ケージの汚れには結構弱いのでまめに掃除した方がよい。自作のフィルターに水中モーターで水を循環させているが水中にエアーポンプでエアレーションするだけでもいい。 |
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卵嚢 表面はシワシワで張りのある卵のうではない。 卵嚢には縦に条線がある。 1卵嚢に30個ほど卵が入っている。 産卵期は東北地方で2〜3月、群馬や栃木の高山では4月頃になる。 |
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2006 産卵するも受精は1卵だけ・・失敗。 | 左の1卵から育った幼生 |
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トウホクの幼体 この幼体は全体に白斑紋が入っている。成長にしたがい白斑紋は消滅し黒く変色していく。サイズは非常に小さく、餌が困難だが餌付きはそれほど悪くなく、初令コオロギ、仔ワラジなどを食べる。生餌をピンセットで与えているとそのうち冷凍赤虫を解凍したものを1〜2匹摘まんで口元に持っていくだけで食べるようにも出来る。幼生を餌付けるのは暫らく忍耐が必要。 |
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2007年産卵 06年よりは受精していたものの、1房で受精卵が 4〜5個と低受精率・・。 07年も止水環境で産卵させたがどうも受精率が悪い。この辺にトウホクは止水性とは言いづらい感じを受ける。 |
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